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【営業日報31日目】恩師からの言葉を思い出す

「お前は気を抜くと、さらっとこなすだけになんねん」

昔、お世話になった恩師からの厳しいお言葉。
その意味が最近わかりました。

突き詰めていくと、湧き出るマグマ

僕は一昨年まで10年以上バンドマンをやっていました。
今は趣味でやっていますが、当時は売れるためにガチでやっていました。

そのため、金を稼ぐだけの仕事というものに対する熱量が低かったです。
むしろ熱くなったことがなかったです。

個人事業をやるぞってなったときに、お世話になった恩師がいます。
一緒にやっているというよりは、僕がやっているのを隣で見てアドバイスをしてくれる立場でした。
今どきの言葉でいうと、「メンター」と呼ばれる立場。
その恩師は、昔働いていた職場の上司でした。
縁あって数年ぶりに再会し、僕が個人事業をやるきっかけをくれた人です。

見た感じはクールで、すました雰囲気なのですが、仕事に対する熱量は半端なく、一切の妥協を許さない僕が出会った中では最強のビジネスマン。
そんな方に見守られながら、僕は仕事をしていました。

そんな中で、よく言われた言葉があります。
「お前は気を抜くと、さらっとこなしてこれでいいやみたいな感じになんねん」
「仕事に対する熱が弱すぎる」

当時は僕なりに必死になっていたので、「は?充分熱くやってるし!」とちょっと何言ってんだみたいな感じになっていました。

それが今になってわかりました。
神経を尖らせて、あらゆる可能性を考え、その先の展開を予想し動く。
そうすると、自ずとその行動に熱量が生まれるんだと。

僕自身の感覚なので、かなり抽象的ですが・・・

一つ一つの物事の意味について、常に問いかける。
なぜ?を追求する。
周りが気にしない、どうでもいいと思っていることでも、自分自身が気になったのなら突き詰める。
常識・慣例を盾に、思考を放棄しないこと。

常識・慣例に従うというのは、かなり楽なんです。
「決まっていることだから」とその通りに行動するのは楽なんです。
しかし、そこに落とし穴があることに気付かねば、本当の意味で仕事に対する熱が入らない。
仕事をしている意味を見出せない。

常識・慣例となっていることにもちゃんと意味があってそうなっていることを考えて動かないといけないんです。
僕がやっている仕事はそこが最大の肝で、下手に思考を放棄してルーチンワーク化するとドツボにはまります。
営業という職種はそれが顕著だと思います。

過去に営業という職種をやっていれば、仕事に熱量を持つという意味がすぐに理解できたんじゃないかなと今になって思います。

営業日報になってないぞ

なんでこんなこと思ったかというと、
契約予定の物件の現況チェックをしていたときに感じたんです、自分の中の「熱」を。

現況チェックは物件の設備状況を確認して、汚れや破損がないかをチェックしていきます。
契約の度にやるので、ある意味ルーチンワークです。
ですが、物件によって当たり前に設備状況が異なるので、細かい部分まで神経を尖らせないといけません。
契約書に記載する内容なので、間違いが出てくるとのちのちのトラブルの原因にもつながります。
それほど重要な業務です。

これを理解した上で、たっぷり時間をかけてチェックをしました。
今までの僕なら、さらっと必要最低限のチェックで終わって、ちょっと気になったところでも問題なさそうであればスルーしていたでしょう。
こんなの許されることではないのですが、僕の今までの人生においての仕事の仕方はこんな感じでした。
こんなんじゃ熱なんて入らない。それが今になって「心」で理解したのです。

「神は細部に宿る」と言いますが、「熱は細部から宿る」とも言いますね。

行動の意味を理解し、細かいところにまで神経を張り巡らせていくと、勝手に熱は宿ります。
ただ、熱はあってもズレた方向にいってしまうと、結果はついていきません。
正しい方向に向かって熱量を上げていくことが肝要なのですね。

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